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コーディネータからみた潟qューエンスの技術経営
丸山 敏彦(社外取締役) 略歴へ

当社との深い係わりは、長いこと、北海道立工業試験場に勤務し、地域企業を中心に技術支援の任を終えて、科学技術振興機構(JST)のコーディネータとして大学等研究成果の技術移転活動に携わって間もない頃から始まる。平成11年、その頃の当社はそれまでの多種多様の汚水処理施設に係わる技術管理・メンテナンスの経験等をもとに、地域の緊急、かつ重要なニーズである畜産関連施設からの各種排水処理に関して、従来の生物処理に、オゾンを利用した化学的処理技術も加えて、高品質・低コストな環境技術、システムの提供に向け創業したばかりの頃である。そのような中で当社の「オゾン利用技術」と北海道大学(工学部)・井口学教授の研究成果、新しい単位操作の「旋回噴流式高速撹拌処理技術」を結び付けるコーディネーションには、ある種の必然性があったように思える。現在、生物処理に代って新しく物理化学的処理法で対応する「旋回噴流式オゾン酸化法による汚水処理システム」が当社の主力商品として市場への参入が順調に推移していることは嬉しい限りで、そのような技術のシステムインテグレーションによるコーディネーションに係われたことはコーディネータ冥利につきるところでもある。
本処理システムは"技術組合わせの妙"による一つの"技術システム"で、それを核としたビジネスモデルは正しく当社の技術経営(MOT)を意味する。企業活動において、技術の"つくり手"と"売り手"の機能融合による技術経営の重要性が増す中で、そのための企業・技術アライアンスによる展開は安定的な企業成長を期すうえにより効果的なアプローチでもある。特にエネルギー・環境分野において地域社会ニーズにマッチしたソリューションを効果的に与える"技術システム"では常に多様で、変化する市場ニーズに合せた進化が必要で、そのためにも新たな視点からの技術経営によるビジネスモデルの展開が重要である。
当社の技術経営は、研究開発のフィールドとする現場から発掘されたニーズに対して顧客満足度に重点を置いたサービスを基本理念とするビジネスモデルの展開である。これまでのコーディネート活動との係わりで、その技術経営に参画できることを機に"Science-based Tech.Tech-based Business"の視点から、当企業の価値化による安定的成長の技術経営で少しでも実践的なコーディネーションの役割を果たしていきたい。

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