幸福の木
年の瀬です。
十勝にも今年2度目の本格的な雪が降りました。
長靴代わりにブーツをはいて、新雪の上に足跡をつけて回ります。
空から舞い降りてくる雪は、沢山のものを包み込み、辺り一面を真っ白にしてしまいます。
みんなが寝静まった深夜には、しんしんと降り積る音さえも聞こえてきます。
―――冬の到来です。
雪が舞い降りてくるのを見ていると、何故だか、優しい気持ちになります。
現実的に考えれば、大雪が降れば電車や飛行機など交通機関に不便が出るし、翌朝の除雪作業も大変ですから、うかつに喜んでばかりはいられないのです。
しかし、舞い降りる速度が遅ければ遅いほど、何故だか見つめていたい気持ちになるのです。そして冷たい雪なのに、何故だか暖かい気持ちになります。
そして、優しい気持ちになるのです。
会社に置いてある「幸福の木」に花が咲きました。
昼間は蕾ですが、夕方になると花を咲かせます。
どこからともなく部屋中にいい香りがただよい始め、自らが開花した事を教えてくれます。
生命力を内に秘めて、しっかりと生きていることを見せつけてくれます。
外では雪が降り積もる中、家の中では花が咲き乱れます。
生きる力、その美しさ、そしてこのネーミング。
なんだか優しい気持ちになりませんか。
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