日曜の午後
辺り一面隣の家も見えないような所に住んでいると、雪が降る音を聞く事ができます。
「しんしん・・・・」と、地上に落ちる音が聞こえてくるのです。
「昔は毎日、学校までの道のりをただひたすら2時間かけて歩いた」と祖母がいいます。
女学校に通いながら、妹たちの面倒を見て、休みの日には畑仕事のお手伝い。
それが当たり前の日常だったといいます。
この地で生まれ、この地で育ち、そしてこの地を楽しむ。
都会に住む人達なら誰もが不便に感じてしまうような事も、当たり前に受け入れ、生活を重ねてきたのでしょう。
夏には自分の畑を耕し、秋には収穫し、冬には雪が舞い降りる風景を窓から眺め、春の雪解けを待つ。
そんな、季節を肌で感じるような生活を当たり前に送っている祖母。
ただ文字で連ねることは、あまりにも簡単で美しい事ですが、誰もが簡単にできる事ではないと思います。
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