秋の気配
夏の祭りが終われば、帯広は一気に秋の気配を感じる季節になります。
十勝の畑では、小麦の刈り取りも終わり、家畜のえさやベッド用にロールされた小麦ガラ、「牧草ロール」が目につくようになりました。
十勝自慢の「十勝平野」は、隣のその隣、またその隣の畑までが見渡すことができ、1、2キロ離れた「隣」の畑で、今どんな作業が行われているか、作物の育成状況がどんな具合かまで、よく見えます。
農業は、ただ作ればいいというものではなく、天候が大きく影響する、まさに自然との闘い、調和によって出来が決まる産物です。
しかし、「天気が悪かったから、出来が悪くても仕方がない」、などという、甘えが決して許される所ではありません。その状況の中でも、少しでもいい結果を出すための努力をし続けないと、生き残る事ができないのです。
「会社」等の組織に属していると、毎月定期的に給料が与えられます。
当たり前に「仕事をした」とみなされ、対価をいただく事ができます。
しかし、このお金は、「会社」からいただいている訳ではなく、お客様に提供した「もの」に対する対価なのです。
私達は、いくら「組織」に属していようと、一人一人が自分という名の個人経営者です。
対価をいただくために努力をしないことは、本来生き残ることさえ難しいはずです。
昔は誰もが土地を耕し、狩りをして生活を営んでいた経営者だったはずです。
今の時代も、本質は何も変わっていないのではないでしょうか。
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