中国からのお客様
先週、中国から3名のお客様が訪問されました。母国で堆肥化施設を手がけていらっしゃるという経緯から、脱臭や排水処理システムに興味があり、当社が設計したプラントの視察を目的に、今回来日されました。当社の技術者などを含む一行は、3泊4日をかけて道内各所のプラントを回りました。各施設の処理量や排出基準、監視システムなど、一つ一つに対して熱心に説明に耳を傾ける姿から、その関心の高さを伺うことが出来ました。
急速に経済成長を遂げた中国に対しては、北京オリンピックでの排気ガス問題が記憶に新しいように、環境問題がなおざりにされているのでは、と危惧する声がよく聞かれます。確かに、過去に工業化を遂げ、環境汚染に対して何度も苦い経験をしてきた先進諸国の歴史から考えると、この問題は中国も避けては通れないものであることは間違いありません。日本では、最近でこそ『エコ』という観念が当たり前のようになっていますが、他国と国境を接する、つまり資源を共有化するという経験に乏しく、ヨーロッパ諸国などに比べると、資源や環境問題に対する意識化が遅れていたのではとも言われています。北海道もしかり、自然が豊かな故に、「このぐらいの汚れなら影響ないのでは・・・」と油断していては、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。
今回、他国からお客様をお迎えしたことで、当社だけではなく、北海道の気質も見極められたような緊張感がありました。しかし、北海道発の技術が、国を超え、そして『エコ』の心も同時に橋渡しできれば、それは未来にとってとても素敵なことではないかと思います。
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