帯広の冬
先週、帯広では早くも最低気温-20度を記録しました。今年も暖冬になるのでは、という個人的な予測は見事に裏切られ、突然、窓が凍って開かないほどの寒さに見舞われた朝、川沿いの木々は真っ白な樹氷に覆われていました。辺り一面、朝日に照らされきらきらと輝く様子は天然のクリスマスツリーのようで、本当にきれいです。
さて、12月に-20度を下回るということは、少なくともここ数年は無かったと記憶していますが、地球温暖化への懸念が叫ばれている今日、帯広の冬はそれに反して寒くなっているということでしょうか?帯広測候所のデータベースから、過去100年の冬の日最低気温を調べてみました。年代ごとに最低気温の平均を比べてみると、2000年代の帯広の最低気温は100年前からは4度、50年前から比べると1度強も高くなっているようです。素人分析ではありますが、帯広も多分に漏れず、昔に比べると暖かくなってきているということが言えるようです。
外で働く社員にとって、肌を刺すようなこの寒さは本当に厳しく、出来れば避けたいものですが、一方で、寒いからこそ目にすることができる美しい風景が各地から失われてしまうのは悲しいことでもあります。また、温暖化の影響と思われる、急激な気象の変化(ゲリラ豪雨など)によって、生活が脅かされるということが増えているのも事実です。人間が美しい自然を損なうことなく営みを続けていくには、まだまだ課題が沢山あります。
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