春
日に日に路肩の雪山が小さくなり、先週は福寿草があちこちで花を咲かせたというニュースも聞こえてきました。気がつけば、もう2月も終わり、明日は卒業という大きな節目を迎える方も大勢いることでしょう。
この季節になると、故郷の梅の木を思い出します。それは、私が幼稚園を卒業したときに、記念として植えられた木です。春休みには、散策ついでに必ず立ち寄って、自分の木はいつ花が咲くのかと、まだ硬いつぼみを触ってみたり、匂いをかいでみたり、毎年待ち遠しく思ったものでした。当時は、自分の背丈とそれ程変わらない高さで、幹も何とも心もとない細さでしたが、今では花の数も増え、時には梅干という形で、成長を続けている証が届けられるほどになっています。
十勝の風に、あの甘酸っぱい梅の香りが感じられるようになるのは、桜よりも少し遅く、5月の末頃のようです。もう少し先のことではありますが、その頃には、学生から社会人へ一歩成長した姿があちこちで見られることでしょう。若い世代が目に見えてたくましくなっていく様子が感じられる、春にはそんな楽しみもありますね。
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