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不器用な

 知人が監修したと聞き、海鳥の特別展示を見に道東の博物館へ出かけました。入館時には名前と住所の記載を求められ、出向く側も招く側も、お互いに気をつけなければならない時代なのだと、改めて実感しました。
 さて、展示は、絶滅危惧種とされている海鳥の保護活動が主体となっていました。いくつかの映像を見て、繁殖の時期しか陸地で過ごすことのない海鳥たちの、地上での不器用な子育て姿に驚くばかりでした。強い風が吹かないと餌を取りに飛び立つことがままならず、風の向きが変わってもヒナのもとへ戻ることもできず、中には着地に失敗して命を落とすものもいるそうです。空を飛んでは何百キロの距離を飛ぶことができ、海に潜っては矢のように魚を捕まえることもできるのに、陸ではヨチヨチ歩きで懸命に子育てをする姿とのギャップが、とても意外に感じられたのです。一生懸命な時は、誰でも不格好になってしまうものだよね、と思った次の瞬間、それは人間側が勝手にそう見ているだけなのかも、と反省します。彼らはどんなときも一生懸命で、一生懸命な中にだって美しい瞬間が沢山詰まっているはずなのです。
 それにしても、過去何年間かをさかのぼってみても、夏の海の写真がなかなか見つけられませんでした。青空の下の青い海、というと更に探す難易度が上がります。四方を海に囲まれた北海道なのにもったいないと、お叱りを受けそうです。

2020年08月03日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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