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やっと

 やっと、ふかふかの雪化粧が終わり、やっと、冬らしくなりました。雪が積もった翌日は、いつものように大風が吹き、苦労してよけた雪を再び蹴散らしていきました。更にその翌日はうそのように風が止み、代わりにマイナス20度の朝がやってきました。嬉しいやら辛いやら、久しぶりに冬空フルコースの洗礼を受けながら、でも十勝らしさが戻ってきたことに、正直ほっとしました。
 寒さの厳しい十勝では、積雪が無いことも自然環境に影響してしまいます。深く凍った土は植物の根を切断し、凍結と乾燥を繰り返すことで芽が枯れてしまうこともあります。夏山を見るととてもよく分かりますが、冬に雪田だった場所には草がひしめくように生い茂り、雪がとどまることのない風衝地には、ごく限られた種類の植物がまだらにしか育ちません。それは平地の作物にとっても同じことで、積雪が遅れれば遅れるほど寒風にさらされる時間が長くなり、翌春の生育に影響が出てしまうのです。吹きさらしの大地を、気が気ではない心地で見つめていたであろう農家の方々も、大寒を目前にやっと、胸をなでおろしたのではないでしょうか。
 それにしても、マイナス20度の空が、一年の中で一番優しい色をしているの気がするはどうしてなのでしょう。

2021年01月12日

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今週のヒューエンス
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