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銀から金

 暖かい週末になりました。日の当たる場所の雪はほぼ消えて、日陰になっている北側も雪山はみるみる小さくなってきています。今週は15度を超える日もありそうですので、一気に桜のつぼみも膨らむのでは!?と早く期待したい気持ちが半分、この時期はまだ早すぎるのではという不安も半分、春はいつも複雑な心境にさせてくれます。
 夕方五時過ぎ、オレンジ色の太陽がまだ西の空に浮かんでいるのを、日が長くなったものだと眺めながら、十勝川の橋を渡っていました。ベビーカーを押したお母さんが、橋の上から子どもと何やら指さしながら話している姿がありました。視線の先は、どうやらヤナギのようです。「あっ」と思い出し、すぐさま西側に目を移しました。冬の終わり、銀白のふわふわだったヤナギの絹毛からは、雄花が育っていて、それが逆光の中で、黄金色の縁取りをきらきらと際立たせていました。広い河川敷のところどころを金色にやわらかく照らしているようなこの景色は、この季節の一番のお気に入りです。
 さて、ヤナギの花は銀から金に変わるのと書きながらふと、出世魚というのは馴染みががあるものの、出世木というのはあるのか?と気になりました。調べてみると、中国ではエンジュの木が「延寿」につながり出世や長寿の木とされているそうです。でも、ヤナギの銀から金への変化も、なかなか素敵な出世だと思うのです。しなやかで折れにくい枝や、増水しても流されない強く張った根というヤナギの性質も、物事を成すには大切な要素に思えます。個人的に出世木認定です。
 連休の頃にはヤナギはきれいな緑に染まるでしょう。それまでの間、しばらくは早春の金を存分に楽しもうと思います。
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今週のヒューエンス
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十勝の景色
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