帯広では、ちらちらと雪の舞う中、赤銅色に染まった月食を眺めることが出来ました。南の高い空で、月が黄色から赤に徐々に色を変化させていく様子は、何とも幻想的な美しさでした。土曜日は好天に恵まれたところも多いとのことでしたので、日本中の方がこの天体ショーに釘付けだったのではないでしょうか。 　さて、帯広はここ１週間、青空が広がる一方で、気温は昼間でも零度を下回る真冬日が続いています。大気が冷え切ったまま日が落ちると、夜にはいつもにも増して多くの星の瞬きを見ることができます。明るい月が出ていても何のその、冬の星は月の光にも負けないほど賑やかです。十勝に住んでいると、満天の星空はそう珍しいことではありませんが、家までの帰り道、ふと仰ぎ見た夜空の圧倒的な美しさに、心が無になる瞬間が今でもあります。 　そういえば、久しく星を見に出かけていなかったな、と思い出しました。寝袋に携帯カイロを沢山携えて、極寒の中、どこまでも広がる夜空を見上げるのも、ここならではの楽しみです。

2011年12月12日

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