先週ぐらいからでしょうか、毎日のようにうっすらと雪の降る日が続きました。何センチも積もる訳ではなく、きらきらとした樹枝状の結晶が舞い降りては、ふんわりと街を覆うものでした。 　十勝は大陸性気候ということもあり、雪が降ればドカ雪で、次の日には前日の大雪が嘘の様なすっきりとした青空が広がるという、メリハリのあるとても分かりやすい天気が基本です。静かな雪の日が何日も続くというのは、十勝にしては珍しいなと思いましたが、その白く美しい雪は３月１１日という日を悼んでいたのかもしれません。 　どんなに文明が発達しても、私達は地球しいては宇宙という大きな力の中で生かされているにすぎません。美しい風景を私達に見せてくれるのも、一瞬にして天変地異の災いをもたらすのも同じ力。自分だけの力ではどうにもならないことがある、と考えるとやるせない気持ちになりますが、一人では難しくても、周りのみんなと心を合わせて何かやり遂げるということが、私達には可能なのです。 　１年という区切りを迎えたとはいえ、復興への道のりはまだ先の見えない長い旅になるでしょう。私達は東北の未来を想い、改めて、心を合わせていかなければと思います。

2012年３月12日

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