株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
環境浄化システムをご提供させていただく会社です。

 川を辿って


 久しぶりに札内川の河川敷を散策しました。もみじの紅葉は終わりに近づいているものの、イチョウも黄葉を始め、街の中はどこを切り取っても明るく暖かな雰囲気です。どんより曇り空ではありましたが、週明けの荒天の予報を聞けば、この貴重な時間を味わっておかないわけにはいきません。
 広々とした小高い河川敷を、下流へ向かってひたすら真っ直ぐ進んでいくと、札内川へ流れ込む売買川とぶつかります。この辺りはヤナギやもみじが道を覆い、さながら木のトンネルのようです。頭上に明るいもみじの色もよし、足元をモザイクに飾るとりどりの落ち葉の色もよし。ふんわりと舞う雪虫は、今日の天気を知らせるためでしょうか。
 それにしても、遊歩道の真ん中に残されたキタキツネのフンが多いこと。それも、赤い木の実をいっぱい食べた様子のものばかりです。夏の間は、甲虫を食べたようなものが多く見られるのですが、今は実りの秋の恩恵を存分に受け取っているようです。ふさふさの冬毛に覆われた丸いお腹は、厳しい冬がやってくる前のつかの間の幸せかもしれません。
 十勝川へ合流する手前で、遊歩道の舗装は途切れてしまいました。昨年の台風被害からの復旧作業はまだ続いていて、遊歩道の先では作業をしている人や重機が沢山見えました。もう少ししたら、ここも通じるでしょうか。次の春の楽しみは、十勝川沿いを自転車で太平洋まで走ってみることです。逆に札内川の水源を目指して上ってみるのも楽しそうです。そして、今日の大きな台風が、みんなの頑張りを無駄にしてしまわないようにと、祈るばかりです。

2017年10月23日