株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
環境浄化システムをご提供させていただく会社です。

 全員完走


 昨年はにわか山岳部が、そして今年はにわか陸上部が結成されました。縁あってお誘いいただいたとかちフードバレーマラソンへ、社内から6名でエントリーです。
 当日は霧とも小雨ともつかないようなしっとりとした空気が朝から立ちこめていました。雨の中を走るのは気が重いね、と前日に話し合っていたのが現実のものになりそうです。それでも、スタート地点へ近づくにつれて、予想以上の人、人、人!5千人以上がエントリーしていることは知っていましたが、寒々とした早朝にこれだけの人が集まるのはなかなか不思議な光景です。入念にウォーミングアップをしている人、パフォーマンス賞を狙ったコスチューム姿の人、大きなレンズをつけたカメラを構えている沿道の人。人の波をかき分けて、会社のメンバーを探そうにも、なかなか見つけられません。
 9時にハーフコースの選手たちから出発します。まずは、ハーフにエントリーした3人を見送り、その15分後に、5kmコースにエントリーした3人で出発です。歩く速さほどのゆっくりとしたペースで集団が動き始め、大きな人の塊は少しずつ長く伸びていきました。青空であれば、遠くの日高山脈を目指しながらのすがすがしいコースだったのでしょう。あいにくの天気ではありますが、周囲には気負った雰囲気はあまりありません。友人同士で楽しみながら走る人、おそろいの職場Tシャツで励ましあう人、淡々と走る人。残り1kmほどになると、親子参加コースの参加者とも合流し、お父さん、お母さんと一緒に頑張る子供たちの背中を見ながら走りました。学生時代のマラソン大会などは、学校行事の中でも最も憂鬱なものの一つだったように記憶していますが、こんな風にいろいろな世代の人たちに混じって走るのは、思っていた以上に楽しく驚きでした。身体はきついし、最後までどんよりとした空の下でしたが、自分でも意外な笑顔でのゴール!
 ハーフ参加の3人のゴールを正面で見届けて、みんなの元へ。さすがに2時間を越えて走った3人は疲れきった様子でしたが、やはり何かをやり切る姿は凛々しく、また頼もしく見えました。もう二度と走りたくない、などと直後は言っていましたが、実はみんなそれぞれに何か得るものがあったのではないかな、などと感じています。来年の陸上部再結成もあるかもしれません。

2017年10月30日