株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
環境浄化システムをご提供させていただく会社です。

 大橋


 街の木々にも紅葉前線が下りてきました。目の覚めるようなモミジの赤も好きですが、桜のオレンジのようなピンクのようなふんわりとした色も温かみがあって好きです。温帯低気圧が過ぎ去った後、秋晴れとまではいきませんが、雲が切れ始めた空の下、紅葉狩りをしながら十勝川沿いを自転車で走りました。夕暮れも近くなると、手がかじかみそうになり、我慢しきれなくなったところで手袋をはめます。高い空を、鳥の群れが隊列を組みながら向かってくるのが見えました。春、北に帰っていくマガンの群れを見送ったのはつい先日のことのようですが、再び暖かい南へ向かう季節になったのかと、流れる月日の速さを今更のように知りました。
 今月末のとかちフードバレーマラソンに出場する人たちなのか、ランニング中の人を沢山見かけました。かく言う私も、いつも夜に練習コースとして使っているのですが、河川敷のサイクリングコースの大部分は街灯も無く真っ暗です。広い河川敷の向こうから、鳥とも獣ともつかない鳴き声が響いてくると心臓が飛び出そうに驚くこともありますし、ヘッドライトの光の先に二つの目が光っているのを見つけてまたドキッ。(大抵はキツネかネコですが。)しまいには、足音をほとんど響かせずに軽やかに走ってくる他のランナーの存在に気付いても驚く始末。暗闇の奥に向かって走り、折り返して十勝大橋のオレンジ色の街灯が近づいてくると、いつもほっとするのです。
 太陽は雲の向こうに沈んだようです。もうそろそろ街灯も点く頃でしょうか。日高山脈のようにどんと構えた大橋には、もう少しの間、練習を見守ってもらうことになりそうです。

2018年10月09日