新型コロナウイルスの影響で、キャンプ場が注目されているという記事を見つけ、なるほどと目からうろこでした。一人用のテントを張り、テレワークに勤しむ仕事人もいれば、休校になった子供たちのガス抜きのため、初めて挑戦したという家族もいるとのこと。新鮮な空気を味わいながら、周りの人たちとほどよい距離を保ちつつ、楽しむこともできるというのですから、これも怪我の功名と言えるでしょうか。
記事を読んでほどなく、近所の家の庭に大きなオレンジ色のテントが張られ、その周りで子供たちがはしゃぎまわっていました。そう言えば、近頃はよくランニングをする子供たちも見かけます。路肩の雪山は小さくなり、足元はよくなってきてはいるものの、いつもの春休みにはほとんど見られない風景です。河川敷を散歩していると、ずいぶん遠くまで買い物に出たらしいお父さんと子供たちとすれ違いました。運動不足のお父さんが、子供たちに連れ出されたのかもしれません。そして、雪の中から這い出てきた毛虫にも会いました。家にこもってテレビを見ていると、心がざわつくようなニュースばかりが、世の中全体を覆っているように思えてきますが、なんのなんの、外には子供たちや家族の明るい声が響いています。たくましさが、むくむくと育っている気配のする春です。
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