少し前、久しぶりにジョギングをしたら、息が続きませんでした。足腰の筋肉がついてこないというのは毎度のことなのですが、軽いジョギングでも息が上がってしまうようになっていた自分に少し驚きました。ここ何か月、毎日マスク姿で過ごしているうちに、呼吸が浅くなっていたのかもしれません。 　久しぶりに山歩きをして、何が一番嬉しかったかというと、"におい"を感じたことでした。朝早く外に出たときの、澄んだ空気のにおい。一歩踏み出したときに立ち上る土のにおい。木が肩をかすめたときの葉っぱのにおい。これでもか！というくらい、胸いっぱいに吸い込んだら、元気が出ました。 　夏のにおいは、どこか遠い記憶の中のなつかしさを呼び覚ましてくれることが多かったのですが、今は、深く息ができることのありがたさを教えてくれるものになりました。ここには、みんなが十分な距離を保つに十分な広さがあります。新鮮な空気を作ってくれる緑もあります。でも、そういう場所は、日本中に、身近な場所にもきっとあるはずです。 　深呼吸しましょう！

2020年07月20日

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