株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
環境浄化システムをご提供させていただく会社です。

 凍れ


 ホームセンターのチラシを見たら、ジャガイモの種イモが掲載されていて、横には「今が植え時!」と書かれていました。次はジャガイモにも挑戦してみたいと考えていたので、もうそんな時期なのかと焦りを覚え、週末は家庭菜園の準備をしようと決めました。まずは土づくり!と、小さな区画の真ん中にスコップを突きさすと、「カチーン」と硬いものに当たりました。初めは土の下に敷かれている砂利にでも当たったかと思いましたが、どこにスコップを入れても同じでした。さすがに3度目ぐらいで、これはまだ中の土が凍ったままなのだということに気づきました。地表から20センチぐらいの深さまでしか、氷は融けていないようです。
 この冬は積雪が遅かったので、いつもよりも凍れが深くまで達したのかもしれません。コンクリートにスコップを突きさしているような感覚で、さすがに土を耕すのは諦めて、枯れた雑草などの片づけを始めました。そう言えば、冬の間ミミズはどうしているのでしょうか?凍結を避けるには、地中のかなり深いところまで潜らなければいけないことになりますが、あまり深いと今度は土壌がなくなってしまいます。砂利の下でも冬を越せるのでしょうか?他の生き物たちは?植物の根は大丈夫だったのでしょうか?いろいろと心配の方向は尽きませんでしたが、地面を覆った枯草の下からは、鮮やかな緑の新芽が顔を出し始めていて、さらに、よく似た色をしたイモムシも現れました。クモたちはその隙間を出たり入ったり忙しそうです。私の心配などどこ吹く風で、みんな本当にたくましいのです。

2021年03月29日