株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
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 軍配はどちらに


 初夏の花たちの蕾がほころび始める6月下旬、クサカゲロウを見つけました。"カゲロウ"と名の付く虫のなかでも、はかない命の代名詞にもなる水生のカゲロウや、蟻地獄のウスバカゲロウと比べると、クサカゲロウは耳馴染みが薄いかもしれませんが、彼らは全身が鮮やかな緑色で、レース編みのような翅脈の半透明の翅をもっています。虫が苦手ではない人にとっては、美しい昆虫の部類に入るのではないでしょうか。
 成虫が止まっていた草には、卵がいくつも産み付けられていました。優曇華(うどんげ)とも呼ばれるこれまた特徴的な姿で、1センチ前後の細い糸の先に1ミリほどの小さな卵がついています。(写真中の成虫のすぐ左側に一つ、乳緑色の小さな卵が見えます。)そして、この卵から孵った幼虫は、アブラムシなどの作物の害虫を沢山食べてくれることから、畑にとっては大助かりの存在でもあります。7月に入るとこの卵たちが孵っていたようで、何頭かの幼虫が元気に動いている姿を確認しました。ちょうど、カボチャについたアブラムシをどうしたものかと考えていたところでしたから、クサカゲロウの幼虫1頭を移してみました。アブラムシの増殖速度が勝るか、クサカゲロウの大食漢が勝るか、勝負の行方を見守っているところですが、秋のカボチャの収穫を楽しみにする者としては、是非ともクサカゲロウに頑張ってもらいたい!

2021年07月05日