妖精の力
毎年4月29日に開園する野草園ですが、今年は早めに開きました。かつて"みどりの日"と呼ばれていたこの日に、開園を合わせているのかもしれないな、などと想像していたのですが、実は、その日程に少しだけ不満があったのです。
理由はカタクリの花です。福寿草が春の訪れを告げた後、見事な群落をつくるこのカタクリは、29日の開園を待って出かけたときには、もう見頃を過ぎてしまっていることが多かったのです。毎年のように「もう1週間早く開園してくれれば・・・」と感じていたのですが、もしかしたら同じように思っていた人が沢山いて、今回のような臨時開園につながったのかもしれません。
紫色の絨毯の周りでは、美しい時に立ち会えた人々の、にぎやかな声が響いています。花たちは控えめに、でも誇らしげに、風にそよいでいました。どちらも満面の笑みです。春の妖精たちの、小さいけれど大きな力を感じた昼下がりでした。
2019年04月22日
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