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 3年ぶりのフードバレーとかちマラソンを、無事、参加者全員が走りきりました。ブランクを味方にして、トレーニングをこつこつと続けていた社員は、しっかり自己記録を伸ばしていて、すごいなぁと感服しました。眩いばかりの秋色の木々に励まされながらも、つらかった3年前の記憶を再確認するばかりだった私も、それでも、一つのことをやり遂げた達成感は、十分すぎるほど受け取ることができました。
 さて、午前中に走り終えて、夕暮れ前に向かったのは、いつもの河川敷です。環境の変化があったのか、渡り鳥の飛来が極端に減ってしまい、一時はカラスすらも姿を見かけない時期がありましたが、この秋はマガモやヒドリガモ、カモメなどが少数ながら集まっていました。
 ヒドリガモの群れが一斉に飛び立ったので、空を見上げると、オジロワシの若鳥が円を描きながら、カモメたちの周りを悠然と飛んでいました。サケの遡上とともに渡り鳥や猛禽類がやってきているのを見ると、川が以前の環境に戻りつつあるのかなと感じます。
 時折ヒマワリを植えている我が家の庭先には、近ごろシジュウカラがよくやってきます。きっと、餌のヒマワリの種をチェックしに来ているに違いありません。一時は、サケが捕りにくくなったこの川も、鳥たちはちゃんと毎年チェックしていて、えさ場の回復を見逃さずに仲間を連れてやってきたのでしょう。環境の行く先は、植物や動物の生きようとするしたたかさと直結しているのかもしれません。地球環境が人間活動から受ける影響は、とても大きいものだと思いますが、一方で、元に戻ろうとする力も想像以上だと感じることがよくあります。ぎしぎしとする足を引きずりながら、今は、私の身体もそのくらい力強く回復してくれるといいなと、ひたすらに思うのでした。


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