三枚の力
地面近くにちょこんと咲くイメージのある福寿草も、太陽を求めてぐんぐんと茎が伸び始めました。雪解けの早かった暖かい斜面は、足元の色彩が戻り始めています。
雪の下から姿を現した宿根草たちが無事を見るだけでも嬉しい気持ちになりますが、植えて3年目になる苗に大きな花芽ができているのに気づきました。一年目は一株に葉が2枚ずつ、二年目は葉が3枚ずつしかありませんでした。一年に1枚ずつしか葉が増えないのであれば、いったい花が咲くのはいつになることやらと、気の遠くなるような思いで眺めていたのですが、冬越しして、もう半分ぐらい枯れ始めた大きな葉の横から丸い大きな花芽が出ていたのです。
以前、トマトの剪定について学んだとき、トマトのひと房に栄養を送っているのはすぐ上に生えている3枚の葉だと教えてもらったことがあります。その時はミニトマトではありましたが、この沢山の実が生るひと房に、たった葉3枚で栄養を送っているのかと、驚いたことを思い出しました。我が家の花の苗も同じだったのかもしれません。たった3枚ではなく、十分な3枚だったのでしょう。桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿18年と言われるほど成長のゆっくりな柚子は、実一つに100枚の葉が必要だと聞いたことがあります。一枚の葉の大きさも様々ですし、単純に比べることはできないにしても、やはり葉3枚はすごいと思うのです。
さぁ、今年はどれほど葉を増やせるでしょうか?それによって来年の花の数が増えるかもと思うと、今から気合いが入ります。