終わってみれば
今年の冬は暖かいような・・・と思っていましたが、このところの日中の最高気温も0度を下回っていて、ずいぶんと冬らしくなってきました。うっすらと川霧の昇る十勝川を、橋の上から覗いてみたら、まだシャーベットのようにも見えるゆるい氷の塊が流れていました。これからどんどんと冷え込みも増すのだなと、嬉しいような、気の引き締まるような心持ちです。
さて、少し前に人生初のフルマラソンに挑戦してきました。毎年10月に出場しているハーフマラソンでも、今年は練習不足でつらい思いをしたばかりでしたから、完走できるかどうか不安を抱えての挑戦でしたが、何とか無事にゴールをきることができました。フルマラソンの完走は、言ってみれば“人生で挑戦したいことリスト”の中の一つで、毎日こつこつ練習を重ねてサブフォーやサブスリー(フルマラソンを4時間や3時間を切るタイムでゴールすること)を目指すようなものには、遠く及ばない目標です。でも、実は入社して間もない頃、どういう話の流れだったか社長と交わした約束の一つであり、年初に個人的な目標としても公言していた手前、何としても達成しなくては!という気持ちだけがありました。結果的には、それが最後まで脚を動かし続ける原動力になっていたような気がします。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので、走り終えて、あらゆる部位を襲った筋肉痛から解放されると、あんなにつらかった42.195kmも、何やら夢の中の出来事だったように思えてきます。完走証とともに渡された完走者名簿をぼんやりと眺めていたら、リストの最後にはなんと13時間近くもかけてゴールした方の名前が・・・。マラソンは精神力のスポーツと言われますが、2時間10分をトップスピードで走り続ける精神力と、13時間ゴールを目指し続ける精神力、私にはどちらも果てしないことのように見えます。マラソンの奥深さを知るには、あとどのくらい走らないといけないものなのか・・・。また気が遠くなりそうです。
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