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隣り合わせ

 朝の光に力強さを感じるようになってきました。太陽が高くなると日高おろしの威力が増すものの、刺すような寒さは薄れ、やはり春の風だと体は認識しています。
 雪解けの早い湿地では、ミズバショウやエゾノリュウキンカが鮮やかな花を咲かせています。春一番の花たちは、なかなか主張が強く、寝ぼけ眼の昆虫たちでなくても、ふらふらと引き寄せられてしまいます。バイケイソウなどは、花がなくても、その若い葉の造形に毎度目を奪われてしまいます。
 そんな鮮やか植物たちの足元で、一見地味な姿のアイヌネギ(ギョウジャニンニク)も柔らかそうな芽を出していました。その味を知っている人にとっては垂涎ものでしょう。山菜好きは、アイヌネギが採れる穴場は人には教えず、時には家族にさえ隠し通すのだそうですが、実は人目を引くような場所に堂々と生えていることもあるのだな~と驚きます。とは言え、秋のキノコと同様に、春のアイヌネギにも危険は隣り合わせです。バイケイソウやスズランなどの毒をもった植物たちと姿が似ているからです。この辺りではスズランは見られませんでしたが、バイケイソウはあちらこちらで葉を伸ばしていますから、油断はできませんね。姿の似た毒のある種の隣に生えてくるというところに、植物たちの知恵と強かさを感じつつも、あそこのアイヌネギ採れないかな・・・という欲と戦う春です。
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今週のヒューエンス
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十勝の景色
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