秋の夜
「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、秋分の日まであと１週間というこの頃は、日に日に夕暮れが早くなり、夜が長くなってきているのを感じます。今年は例年に比べるとずっと涼しかった北海道ですが、ここ数日の朝晩のひんやりとした空気を肌で感じると、夏の暑さで緊張していた体も、少し落ち着く感じがします。仕事からの帰り道には、空にきれいな月が出ているのが見えました。兎もはっきりと確認できそうなくらい大きな月で、その形といい、色といい、オムレツのようなその姿に、お腹もすっかり秋仕様です。
当社は９月から新しい年度に入りました。仕事の質も量も多く求められた８月期末の“熱さ”も、秋の訪れとともにひと段落します。人間の脳は、眠っている間に、昼間に得た膨大な量の情報を整理し記憶するそうです。一見、何もしていないように見える夜の時間が、人間の体のシステムを正常に保つ上で実はとても重要な時間なのです。会社も多くの人が関わって成り立つ大きなシステムです。私たちが経験したこと、得られた多くのことを整理して、次の成果に結びつけるため、この秋の夜にじっくりと体力と知力を養いたいと思います。
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