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十勝の牛乳

 十勝の産業のその半分を支えているのが「酪農・畜産」だといわれています。

 市街地から車で数十分行くと、牛たちが草を食む姿を見かけることができます。
のどかで当たり前の風景の一つですが、未来に何があるのかは、誰にもわかりません。
今回、宮崎で発生した「口蹄疫」の問題は、この十勝でも、他人事ではありません。
対策の検討、イベントの延期や中止など、迅速に対応がとられているようです。
一日も早く、事態が終息することを祈るばかりです。

 開拓当初、そもそも北海道には、牛よりも、馬が多く飼われていたはずです。
交通手段、農耕用等を馬力に頼り、人々の生活を助けてくれていました。
 私の子供の頃の微かな記憶にも、立派な農耕馬が畑を耕していたこと、祖父が馬を大事そうにブラッシングしていたことを覚えています。
 その後、時代の流れとともに車の普及が進み、馬力に頼る生活から、食文化の変動に伴い、牛を飼うようになったようです。
 過ごしやすい気候と広大な土地、牧草などの生産性の高さなどから、十勝は酪農に向いているのだと思います。
 おいしい空気、そして、のびのびと生育できる環境―。
 その結果、良質な牛乳が出来上がるのではないでしょうか。

いつまでもこの地でうまれたおいしい牛乳が飲めることを願います。

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