暑い夏の夜
先週末、帯広では35度を超える猛暑日を記録しました。農作物への影響が心配された6月初旬の天候不順から一転、ここにきて連日の真夏日に、太陽を待ちわびていた植物達は大喜びですが、気温差に対応しきれない人間達はぐったり気味です。
日が落ちてやっと外が涼しくなった頃を見計らって、散歩がてら涼みに出かけると、その日は満月のはずなのに、上側が大きく欠けた月が浮かんでいるのが見えました。そうです、その日は部分月食が見られる日だったのです。残念ながら、カメラを持たずに出た散歩のため、写真を用意することが出来ませんでしたが、南東の低い空に黄金色の月を眺められた方もきっといるでしょう。
月に関して言えば、2010年はとても興味深い年のようです。見ると幸せになるといわれているブルームーンが年に2回、皆既月食も含め、月食は3回もあるのだそうです。昨年の夏は皆既日食で全国的に大賑わいでしたが、実は、日食よりも月食の方が見られる回数は少ないのだそうです。
和歌には月を詠んだものが多く残されていることからも分かるように、昔から日本人は月に魅かれる何かを感じてきました。夜の涼しさに体が安まるのを感じながら、刻々と形を変えていく神秘的な月を眺め、こんな時に一句詠めたらどんなに素敵だろうか、と思わずにはいられませんでした。
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