カッコウ
先週、カッコウの鳴き声を聞きました。姿を見つけることはできませんでしたが(写真は公園で見つけたシジュウカラです)、ジャケットを脱いでいても気持ち良く歩けるような陽気の昼下がり、確かに「カッコー、カッコー」と。
以前、「カッコウが鳴いたら豆をまけ」というのが、農事暦になっていると習ったことがあります。寒さに弱い豆は、5月の遅霜で苗が被害に遭うことがあり、畑に種を撒く時期を見定めるのが難しいそうです。昔から農業に携わってきた人たちの知恵で、代表的な夏鳥であるカッコウが渡ってきたら、もう霜が降りることもなく、安心して豆を撒けるということが常識となったのでしょう。誰でもわかる特徴的な鳴き声も、慣習として定着した要因の一つなのかもしれません。
十勝の農家の方々も、カッコウの鳴き声を聞いて、豆まきを始めたのでしょうか?残念ながら、日曜日は雨模様で真相を確かめることはできませんでした。でも、あと半月もしたら、まあるい二葉があちこちで顔を出しているはずです。夏の収穫の時期もさることながら、芽が出るのを待つ時間も、わくわくするものです。
2011年5月30日
- カテゴリ
- 今週のヒューエンス
- 更新日
- 閲覧数
- 515