大豆
8月頃からスーパーには地元で生産された枝豆が並ぶようになりました。近頃は、枝つきのものも加わって、今が大豆収穫の最盛期なのだと知ることができます。鮮やかな緑色のぷっくりと膨らんだ莢を見かけると、ビール飲みではなくても、おやつ代わりにと、ついつい手が伸びてしまいます。食欲の秋の到来でもあります。
夜が長くなり始め、雨や曇りの日が増えると、自然と家で過ごす時間も増えてきます。折角だから、と、普段はなかなか作れない料理に挑戦してみました。旬の十勝の大豆を使ったハンバーガーです。大豆のパテに照り焼きソースをからめ、レタスやトマト、キュウリやナスなど野菜をはさんででき上がりです。文章にするとせいぜい2行程度ですが、大豆を煮て、つぶす作業が思った以上に大変でした。すり鉢と格闘すること約3時間、まだ薄明るかった空は真っ暗になり、腕の力も尽きそうな頃に完成し、何だかしみじみとした気持ちで口にしました。十勝の大豆は優しい味で、これまで食べたどんなハンバーガーより胃袋に沁みる美味しさでした。
生きることは食べること。やはり、きちんと手をかけて作ったものは、何にも増して身になる気がします。究極を言ってしまえば、皆、食べていくために働いているのに、忙しさを理由に日々の食事がおろそかになっていたのではないか、反省するきっかけにもなりました。
2015年09月07日
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