雪解けの春
雪解けの春。
気がつけば、卒業シーズンも終わり、3月も残りわずかです。
街中では、車道はもちろん歩道に積もっていた雪さえもとけて、アスファルトの路面が顔を出しています。
ふと目線をあげると、天気のいい日には日高山脈がはっきり見えます。山脈だけが別世界のように視界に広がり、その光景は近づけば近づくほど美しさをまし、自然の素晴らしさを目の当たりにします。
十勝には沢山の畑地がありますが、この時期になると少しでも早く雪がとけるよう融雪剤がまかれ、真っ白な畑地が、白と黒のストライプ状になります。もう少し雪がとけると、どんどん畑が乾いてくるのです。そうなると、今度は土だけではなく、秋に種をまかれ少しだけ芽を出していた秋まき小麦が雪の下で大きくなっていて、白い畑地が今度は一面緑の絨毯のように広がります。
十勝の長く厳しい冬があけ、春の訪れを感じる瞬間です。
関東ではそろそろ桜の季節。
楽しいお花見を予定している人もたくさんいるのではないでしょうか。
ここ十勝では、まだまだ雪が降る事もあるでしょうが、日中の暖かさにつられて、そろそろフキノトウが芽をだしてきそうです。
そうなると山菜採りに出かけなければなりません。春の季節を楽しむには、やっぱり食も大切ですから。
北海道の春の山菜は、フキノトウ、ウド、ギョウジャニンニク、タラの芽、ワラビなどなど、沢山あります。
どれも特有の苦みがあり、それが旨味でもあります。
自然からいただく恵みは、必要なものを必要な分だけいただく 。これが自然界のルールです。
このルールにのっとり、おいしくいただけば、また来年もおいしい山菜を食べる事ができるのです。
大切な自然だから、みんなでルールを守りましょう。
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