食べて
一足先に雨水を迎えたような週末となりました。春が近づいたというよりも、天の気まぐれで降った真冬の雨は、雪よりも寒々しく辺りを濡らします。近頃は、こういう雨が毎年1度は降っているような気がしています。
いつもは外へ外へと向かう気持ちも、こんな日は自然と温かい飲み物やお料理に向いていきます。じゃがいもににんじん、玉ねぎやコーンといった北海道産の野菜たちに、さつまいもを仲間入りさせて、豆乳でじっくり煮込んだシチューができあがりました。野菜の甘みをかみしめながら、野菜のうまみのとけ込んだスープを味わう一口の何と幸せなこと。こんなひとときを導いてくれた、外の冷たい雨にもしばし感謝です。
暑い時に食べたくなる野菜には身体を冷やす作用があるのと同じように、寒い日に食べたいと思うものには身体を温める作用のあるものが多いそうです。季節を感じるような食事は、その季節に合わせて身体を整えてくれるのでしょう。季節を感じると言うことは、目や耳からだけではないのだと、改めて思い知ります。
長いと思っていた冬も、すでに後半戦に入りました。寒さに比例して養分を蓄えていく根菜たちの力を借りて、残りの冬を元気に、美味しく乗り切りたいと思います。
2016年02月15日
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