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雪のあと

 寒さが緩み、雪解けも一気に進みそうな小春日和が続いたかと思いきや、土曜の夜から静かに降り始めた雪が、道路脇の白い山を、この冬一番の高さへと押し上げました。気温が上がった分だけ程よく水分を含み、雪かきする腕の重いこと重いこと。「今日が日曜日でよかったですね」という挨拶に、誰もがほんのり上気した顔で「本当にね」と苦笑いです。
 雪が積もって大わらわなのは、人間の世界ばかりで、森の中はいつもと同じように静かです。ただ、静かなことに慣れてくると、いろんな音が生まれているのが分かります。小さな泡がぷくぷくとはじけ飛んでいるような、雪の下を小さな小さな川が流れていくような音が聞こえてきます。近くに川はないはずですが、なんだか宮沢賢治の「やまなし」の童話が懐かしく思い出されるような、小さくもにぎやかな音たちです。
 暦を数えてみれば、木々が芽吹き始めるのは2ヶ月近くも先のことでしょう。でも、耳を澄ませていると聞こえてくる音からは、心地よくも、生き物たちの目覚めを促しているかのようなエネルギーを感じました。雪の季節から水の季節へ、少しずつ移ってきているのを感じて、また嬉しくなります。

2016年02月22日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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