春の訪れ
先週降った春の雪も、あっという間に消えてなくなり、気がつけば駐車場の脇にもフキノトウが顔を出しています。
フキノトウはフキの花のつぼみで、葉がでる前に花を咲かせ、春の訪れをつげてくれる山菜です。
雪解けを待たずに顔を出す春の使者。
独特のかおりと苦みが特徴です。
山菜は北国がおいしいとよく言われますが、それは冬の季節が長いため、短い春の間に一気に育つので、柔らかく、かおり高くなるようです。
雪の下で芽を出し、まだ花を咲かせていないフキノトウは、とても柔らかく苦味も弱いため、そのかおりを存分に楽しみながらおいしく食べる事ができます。
採れたての山菜をすぐに天ぷらにする。そしてその揚げたてを温かいうちに食べる。
採れたてですからおいしいのは当たり前かもしれませんが、自分で見つけて採ったという満足感が、さらにおいしさを増してくれている気がします。
山菜を採るためだけでなく、自然の中に身を置く事は、心がリセットされる時間にもなりえます。
風になびく木の葉の音、小川のせせらぎ。まるで耳が大きくなったかのように、普段聞こえない範囲の音までが聞こえてきます。
日常生活の中では、人間や機械等のおしゃべりしか耳には入ってきませんが、自然のおしゃべりを聞いていると、何故だか心が落ち着きます。
自然と触れ合う事で、普段心の奥に眠っている感性が解き放たれ、雑念がない個性が顔をだし、感覚を豊かに表すことさえできるのです。
自然の恵みは、食として味わえるだけでなく、自分自身のエネルギーを蓄えることにも力をかしてくれます。
偉大なる自然に感謝する気持ちを忘れずにもち続けていたいと思います。
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