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自然な姿

 どういう訳か上手く育てられない野菜がいくつかあります。その中の一つがミニカボチャです。こう言ってはなんですが、カボチャなどは多少の荒れ地でも、放っておいても、勝手に育つ野菜だと思っていたので、最初の年の収穫が2個、次の年は1個というあまりに少ない成果が続き、首をかしげずにはいられませんでした。
 さて今年のカボチャ、今のところ元気に育っています。苗を植えたばかりの6月は、昼間の気温が一気に上がると葉がしんなりとしてしまっていましたが、今では、もっと暑い日が何日も続いても、ぴんっと元気に葉を広げ続けています。
 これまでと今年とで変えたところは一つです。前回までは、狭いスペースに沢山の野菜を植えたいと考え、カボチャはあんどん仕立て(空中栽培)をしていました。でも、なんだかカボチャのツルがうまく支柱にからんでくれず、何となくこの形を嫌がっているのかな、と感じていました。なので、今年は畑の畝の間に、他の野菜に絡まないように、でもなるべく好きに伸びて行けるように植えてみました。それから2ヶ月ほど、暑さをものともせず、むしろ暑さに負けない勢いで毎日みるみる伸びています。彼らは左右互い違いにきれいに葉を広げ、雄花は葉よりも頭一つ飛び出させて咲き、雌花は将来実となる子房を葉で大事に隠すようにして低い位置に咲きます。「あ~カボチャってこんな風に葉を広げて、こんな風に花を咲かせる植物だったんだな」と改めて知ることができました。
 朝顔のようにミニカボチャを空中栽培するのを毎回楽しみにしていましたが、暑さが厳しくなるころにはうどん粉病も出てしまい、泣く泣く葉を落とさなくてはいけなくなったこともありました。今年は今のところそんな兆候もありません。当たり前と言えば当たり前すぎることなのですが、自然な姿の方がずっと健康で美しいのだなと、改めて学んだところです。
 そして密かな実験をもう一つ。今年は人工授粉をしていません。家庭菜園の教科書には、朝8時までに雄花の花粉を雌花につけましょうと書かれています。でも、北海道の広大な畑に植えられたカボチャたちが、全部人工授粉されているとはちょっと想像できませんでした。農家の方々が大変すぎます。とすれば、きっと何もしなくても花粉を運んでくれる虫が必ずいるはず!と踏んだのです。今のところ、花にやってくる虫はアリばかりのように見えますが、結果はいかに。秋が本当に楽しみです。
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