オニグルミ
秋に食欲が増すのは人間だけではありません。厳しい冬が目前に迫った今の時期は、野生の動物達も食糧調達で大忙しです。
エゾリスが、たわわに実ったオニグルミの房をくわえて道を横切るという光景は、帯広に住んでいるとそう珍しいことではありません。樹上では、クルミを奪い合って喧嘩している、なんてことも。穏やかな秋の昼下がりには、なんともほほえましく、つい足を止めてしまいます。
一方、頭脳派なのはカラス達でしょうか。近頃、車を運転していると、路上で何かをついばんでいるカラスを良く見かけます。別のカラスが路上に落ちているオニグルミをくわえて飛ぼうとしているのを見て「なるほど!」となりました。硬い殻を割るために、高い場所からアスファルトに向けてクルミを落としているのです。落とすだけでは割れなくても、タイミングよく車が踏めば、やすやすと中身を取り出せるのです。あまりエネルギーをかけずに確実に餌を得る、彼らの知恵には舌を巻いてしまいます。
オニグルミは殻が厚く硬いのですが、味は濃厚で美味しいとのこと。勿論、栄養もたっぷりです。動物達が必死になるのも無理はないのでしょう。
2011年10月24日
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