小さな心遣い
今年は寒さが厳しかったせいか、例年より雪解けが少し遅いようですが、もうそろそろ福寿草が顔を出す頃です。毎日、道路脇の花壇を気にして見ていると、早く花が咲かないかな、という期待と同時に、少し憂鬱になることも。
雪に埋もれていた食品の包装紙やタバコの吸殻などが、雪解けと共に一気に目に付くようになります。長い冬の間に、雪と一緒に集められ少しずつたまったものなのでしょう。このぐらいなら、自分だけなら大丈夫だろう、という一時の気持ちが集まって結構な量になった、ということなのかもしれません。故意に捨てられたものばかりではなのだと思いますが、春先の心地良い雰囲気を壊してしまうものであることには変わりありません。
自然環境にも、私達一人一人の身体にも、汚れたものをきれいにする仕組みが本来備わっています。しかし、その能力は限度があり、人間が作り出したものの中には、自然の仕組みではきれいにできないものがあります。また、少しずつであっても長期に渡って蓄積されたものをきれいにするには、とても長い時間が必要になると言われています。
きれいにする技術を発展させることが当社の使命ではありますが、まずは、汚さない、という小さな心遣いが何より大切なのです。
2012年3月26日
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