ミズバショウ
十勝の山々にはまだ残雪が美しく残り、その雪解け水が集まる湿地では、ミズバショウの群生が満開となっていました。
ミズバショウなどというのは童謡に歌われているように、尾瀬など山岳地帯の湿地でなければ見られない貴重な花、という認識でしたが、北海道で暮らし始めて、平地の畑や牧場などの横にも自生しているのを目にして、大変驚いたのを覚えています。(先週掲載した写真は、帯広市内の住宅地を流れる小川で撮ったものです。)
今回訪れた場所は、私がこれまで見た中では一番大きな群生でした。林の奥の方まで広がる花畑を眺めながら木道を歩いていくと、澄んだ空気の中にかすかに甘い香りが漂い、とても優雅な時間が流れているような心持ちでした。
ミズバショウの群生は、札幌から帯広へ向かう列車の窓から見られる場所もあります。この連休中が一番の見ごろになるのではないのかと思いますので、十勝に立ち寄ることができない方でも、是非、外の景色に目を凝らして、美しい姿を見つけてもらいたいなと思います。
2012年5月1日
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