山の哲学者
エゾナキウサギに出会いました!
高山の礫地に暮らしている彼らに会うのは私も初めてで、まん丸い耳の愛らしい姿に大興奮でした。
見晴らしの良い岩場の上から、遠くの空を眺めている姿は、まさしく山の哲学者。風を感じているのか、彼らにしか分からない何かを見ているのか。
一度姿を消して、またすぐに同じ岩に戻ると、今度は私たちの存在に気付いて、こちらをじっと見つめているのが分かりました。
野生の動物と思いがけず目が合うと、息を呑むような緊張感が走ります。厳しい自然を生きている彼らの目は、一瞬にして私たちの本質を見抜いているように感じるからかもしれません。
彼らの住み家の上を歩かせてもらっている私たちは、彼らの生活を脅かすようなことをしないのが最低限のマナーだということを改めて心に刻み、また次回会えることを期待してこの場を去りました。
2012年8月16日
- カテゴリ
- 今週のヒューエンス
- 更新日
- 閲覧数
- 658