めがね橋
めがね橋として親しまれているタウシュベツ橋梁へ出かけてみました。
タウシュベツ橋梁へは片道4kmの道を歩いて行きます。10年ほど前から、許可された車両しか立ち入ることができなくなった山道はとても静かで、雪もちらついていた日曜日は、連休中と言えども歩いている観光客の姿はほとんど見かけませんでした。
1時間ほどでたどり着いた先には、きれいなアーチ型の橋が。
まだ雪解け水の少ない時期なのか、湖面とおりなす"めがね"の姿を見ることはできませんでしたが、きっと、水面の高さやお天気など、条件がそろったときの美しさは格別なのでしょう。ヨーロッパの古い遺跡をも思わせるたたずまいに、鉄道が廃線となって60年近く経った今でも、人々を魅了してやまないのが分かる気がします。
一ヶ月ほど前だったか、このタウシュベツ橋梁のきれいな姿を見られるのは、今年限りかもしれないという記事が新聞に載せられていました。長年水に浸かったり凍結したりを繰り返し、大きな地震に何度も遭った橋は、いつ崩落しても不思議ではない状況とのこと。ならば今年は、十勝の歴史を刻んできたこの橋の、最後の四季を追いかけてみるのもいいかもしれない、そう思いながら帰路につきました。
2013年4月30日
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