バンケイソウ
先週は冷たい雨や雪の続いた1週間となりました。芽を出し始めたばかりの花たちは大丈夫だったろうかと心配でしたが、つかの間の太陽の光を受けて、しっかりと咲いていました。
この時期、緑地公園でひときわ大きく目立っているのはバンケイソウです。若い緑の葉はロゼッタ型に、まるで花のように美しく咲いています。初めて見た時は、葉の中心には、きっと同じように美しい花があるのだろうと期待して覗いてみたりもしましたが、今に至るまで、まだ一度も花どころかつぼみすら目にしたことがありません。
よくよく調べてみると、バンケイソウの花は、咲くまでに何十年という長い年月がかかると言われているそうです。なるほど、私が彼らの名前を知ってからせいぜい10年。美しい花を見せてもらえるには、まだ付き合いが浅かったわけです。
5月に入ると、林床に花畑をつくるオオバナノエンレイソウも、花が咲くまでには十年以上かかると言われています。北の大地で生き抜いてゆくには、ゆっくりと、でも確実に成長を続ける忍耐強さも必要なのでしょう。
2013年4月22日
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