色遊び
暦の上ではもう6月、暑さが増す頃ですが、十勝は少し遅れて新緑の季節です。
広葉樹の若い緑と針葉樹のしっとりした緑が、モザイク画のように山肌を彩っています。一言で緑と言っても、木の種類や成長の度合によって、黄色がかっていたり、白っぽく淡かったり、オレンジが混じっていたり。よく見ると本当に"色々"です。
日本は世界的に見ても色の識別が豊かだという話を聞いたことがあったと思い出し、調べてみると、確かに伝統色(和色)なるものが500種類近く紹介されていました。
写真に写った木々の色は、萌黄色、柳色、若草色、花葉色に千歳緑でしょうか。初めて聞く名前でも何となくどんな色かが想像できるものもあり、一方で、これはどういう語源なのだろうと想像をかきたてられるものもあり、昔の人達の豊かな表現力に改めて感服してしまいます。
こんな色遊びができるのは、緑の濃くなる前、今のわずかな期間だけかもしれません。楽しい季節でもあります。
2013年6月3日
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