ブルーリバー
今朝、通勤途中にある温度計はマイナス17℃を表示していました。一年で一番寒いと言われる大寒も、納得の気温です。
寒いところはなるべく避けたいのが人間の心理というものですが、厳しい条件のときにしか見られないとあらば、行かない理由はありません。
十勝岳のふもと、白金温泉の側を流れる美瑛川はブルーリバーと呼ばれているそうです。がけの岩間から染み出した地下水が、白ひげの滝として美瑛川へと流れ込んでいます。十勝岳から流れてくる地下水には、鉱物成分が多く溶け込み、光との作用で美瑛川は青く見えるのだと言います。
滝つぼのあたりは、明るいコバルトブルー。下流側は深い青。白い雪と氷のカーテンをくぐりながら、青い流れは少しずつ色を変えてゆきます。
夏の緑に囲まれたみずみずしい青も、きっときれいだろうと想像がつきます。でも、冬の白は、余計な色を隠して、水の青さを引き立ててくれるように思います。
油断すると人もカメラも音を上げる気温ですが、寒さも忘れられる美しさです。
2014年1月20日
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