五線譜
今朝、少し大きめの学生服を着た子供たちが歩いている姿を見かけました。小学校の卒業式のようです。今日は風も穏やかで、春を思わせる陽気の中、きっと良い門出となったことでしょう。
日中の気温がプラスに転じ始めて、雪が積もってもすぐに融けるようになりました。春の足音に心が弾む一方で、少し寂しい気持ちも。雪の中の散歩は、寒いけれどもとても楽しい時間なのです。
真っ白な雪に落ちる木々の影は、流れる五線譜。キタキツネの足跡は、譜面を踊る音符のようです。日差しを感じて、鳥たちがさえずり始めれば、林の中はにぎやかな演奏会へと様変わりです。
白い雪の上はまさに無限のキャンバスです。日によって、時間によって、浮かび上がる模様も色も変わります。自分だけの芸術を見つけ出すのが何よりの楽しみであり、その季節もあと少しだと思うと、やはり少し寂しくなるのです。
2014年3月24日
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