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春の日

 今は昭和の日となりましたが、かつてのみどりの日、4月29日を境目に花めぐりの始まる年が多い気がします。意識している訳ではないのですが、花たちが一気に顔を出し始める頃なのでしょう。鮮やかな色や甘い香りに誘われてあちらへこちらへと飛び回る姿は、虫たちと同じです。
 今年も市内の野草園や緑地を皮切りに、芽室町や中札内村の定番の花どころを回ってみました。この春の雪解けは早いように感じていましたが、花の目覚めは思ったよりゆっくりです。いつもの年であれば、開園の頃にはもう花が終わってしまっている野草園のカタクリも、ピークを少し過ぎたばかりで、まだまだ楽しむことができます。中札内村のカタクリ群落はまだ3分咲き、これからが見頃です。そして、次の出番を待っているニリンソウやオオバナノエンレイソウなども、そろそろ市内の緑地を白く飾り始めるはずです。
 街を歩けば、クリーム色のリボンのようなコブシの花が、そして日当たりのよい場所ではエゾヤマザクラも柔らかなピンクの花びらを広げ始めました。春と言えば桜、北海道に来る前はそれ以外に春を象徴するものが思い浮かばなかったような気がしますが、ここでは野の花々が次々と主役となります。車で移動するような時、何気なく目を向けた林の中にも、ミズバショウやオオバナノエンレイソウがきれいに咲いているのに気づくはずです。空を見上げても、足元に視線を落としても気持ちの踊るような北海道の春は、まさに今です。

2017年05月01日

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今週のヒューエンス
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