氷遊び
凍った湖の上を歩くという楽しみが、早くもやってきました。いつもは1月や2月の一年でも一番寒い時期を選ぶのですが、雪が積もる前の氷の湖も見てみたかったのです。
思ったとおり、いつものあの青いオンネトーは天然のスケートリンクと化していました。氷の上に乗っても平気かな〜と眺めていると、既に歩いている人が何人もいるではないですか。ジージーと不思議な音がしてその方向を見やると、太いタイヤをつけたマウンテンバイクまでやってきました。悠々と対岸へ向かい、また淵に沿って何周も氷上サイクリングを楽しんでいる姿には、さすがに驚きました。ですが、おかげでこの辺りは氷が割れることはなさそうだと、安心して氷の上へ。気温が低いためか、思ったより滑りません。これなら歩けそうです。
天気はあいにくの曇り空で、オンネトーらしい青は氷の中には見出せませんが、それでも、湖の淵から中央へ向かって歩いて行くと、少しずつ青が深みを増していきます。小さな気泡が閉じ込められて琉球ガラスのようになった場所、大きな泡がくらげの様に浮き上がってきそうな場所、水の底が深くなれば氷の青はやがて黒になり、小さな泡は星屑の様になります。湖から海へ、そして宇宙をのぞき込んでいるような感覚へ移り変わるのが不思議で、そして楽しくて仕方がありません。
オンネトーは今週末から冬期通行止めの期間に入るようです。そう言えば、然別湖の氷も美しいと聞いたことがあります。ならば次は然別湖へ向かおうか。1月や2月ほど寒くはないし、頬をたたきつけるようなブリザードもまだありません。少し防寒着を厚くするだけで、いつもとは違う世界を旅することができるなんて、いい季節です。
2017年12月04日
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