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マイルーム

 先日、かまくら作りにくり出しました。大の大人がかまくら作りなど、と思うかもしれませんが、"雪洞作り"と書いた途端、それは冬山では必ず身に付けておかなくてはならない技術のひとつになります。山へ行かずとも、否が応でもこれほど雪が降るのなら、遊びの仲間に加えたほうが、長い冬も楽しく過ごせます。
 人の迷惑にならない山の奥へ、スコップとスノーソー(雪や氷を切りだすノコギリ)を手に出陣です。始めは雪のブロックを積み上げて作るイグルーを想定していましたが、まだ足跡もついていない新雪はあまりに軽くやわらかいので、方針変更です。除雪で積み上げられた雪山を掘り出すことにしました。穴を掘り進む係と、雪を外へかき出す係に分担し作業すること1時間ほど。遊びと言えども、想像以上に体力を要する作業に、背中から湯気が上がりそうな頃、数人が入れる大きさの雪洞が出来ました。
 ココアを入れるためお湯を沸かします。ワンルームの我が家はとても静かで暖かく、バーナーの音がシューシューと、耳に心地よく響きます。断熱性のマットを敷けば、安眠できるな〜などと思い、後日カナダ出身の方とそんな話をしたら、あちらでは雪が吹き込まない形の入り口にしたり、床の高さを変えて冷気を抜いたりと、手の込んだかまくらを作って、その中で料理をしたり眠ったりして過ごしたそうです。冬限定の別荘、といったところでしょうか。自在に手を加えられ、工夫次第で快適さが得られるところも、雪を材料にした家ならではです。
 寒さ本番の2月は、各地で雪や氷のイベントが目白押しです。もちろん、見るだけでも楽しいものですが、自分で作ってみるともっと違った楽しみが見つかります。腕を上げればマイホームも夢ではない?立春の大雪を眺めながら、次はもっと大きな部屋ができるかも、と夢がふくらみました。

2018年02月05日

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今週のヒューエンス
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