どこからどこへ
夏の間、大きなエンジン音をとどろかせてトラクターが行き来していた大地のほとんどは、今は生き物たちの聖域です。積もり積もった雪は、畑も、道路もその境目を消し去り、暗に人の侵入を拒んでいるかのような、無垢な世界へと様変わりしています。
小さな谷の向こう側に銀白の丘が広がっていました。西日を受けて浮き上がった樹を中心に、北、南、西そして東へと足跡が延びていました。それとも、この木に向かって集まったと言うべきなのでしょうか。誰がつけたものなのか、どこへ向かって行ったのか、想像するだけで、おとぎの世界をさまよう様な楽しさがあります。
さてさて、ここ帯広はと言うと、例年にない雪の少なさで、どこもかしこも茶色い土がむき出しです。なんだか気持ちが落ち着かず、週末は雪のある北へ、自然と足が向いていました。しばらく続いた晴れの予報に、ぽつりと現れた今夜の雪だるまマーク、ひそかに期待しています。
2019年01月15日
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