春を前に
やっと、初詣を済ませました。いつもの年であれば、「今頃!?」「今更?!」などと、あちらからもこちらからもお叱りを受けそうですが、今年は大目に見てくれることでしょう。
早朝だったこともあり、境内に人影は数人しか見えません。その代わり、「カリカリカリッ!」「チチチチチッ!」と、小さな爪が樹皮をひっかく音や小さな鳴き声が四方から響いていました。2匹、3匹、4匹と、木を登っては下りて、追いかけっこが止まりません。繁殖期には少し早いような?と思っていましたが、背中の毛が茶色く変わっているのもいるようで、この極寒の中、既にパートナー探しは始まっているようです。
お参りを終え、参道を歩きながら、ここは本当に立派な木があるなぁと、しばらく見上げていると、今度はカラスが騒ぎながら頭上を過ぎました。その後を、カラスよりも引き締まった影が一瞬横切りました。翼の形はハヤブサの仲間のようでしたが、カラスと言えば、オオワシやオジロワシさえも追い立てるほど怖いもの知らずですから、追われる姿を実はあまり目にしたことがありません。少し意外でした。
でもつい先ほど、鳥の羽毛の塊が落ちているのを見つけたばかりです。まだ新しいもののようでしたから、見つけるより少し前に、何かしらの攻防があったのだろうと想像したばかりでした。もしかしたら、あれもまた、影の主の仕業だったのかもしれません。鳥たちもまた、この冬を乗り越え、次に命をつなぐための大切な時期なのでしょう。来週は立春です。
2021年01月25日
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