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暑さの中で

 標高が100メートル高くなると気温は0.6度下がると言います。気温35度の平地から、1600メートルの山に向かえば、気温は25度ぐらいになる計算です。そこにたどり着くまでには、滝のように汗をかかなければならない行程があることや、日差しは平地よりも強くなることを承知していても、気温37度の中をじっと耐え忍んでいるよりは、はるかによいだろうと思えてくるのです。
 山歩きの基本は早出早帰りです。日帰りであれば午後2時頃までには下山するのが良いとされています。午後は天気が崩れやすく、雷に遭いやすくなるからです。でも、この原則に従っていると、日帰り登山などは、一日のうちで最も暑い午後1時や2時頃には平地に戻ってしまうことになり、かく汗の量は、平地にとどまっていた時よりも増えてしまっていることでしょう。避暑のつもりで出発したはずが、さながら発汗トレーニング延長戦に突入です。
 それでも、やはり、緑に囲まれていい空気を吸いながらかく汗には、心地の良い疲労が必ずセットでついてきます。その後の延長戦も、心身共に満たされた余韻で乗り切れる気がするのです。あぁ〜山に行きたかったなぁ〜!逃げ場のない暑さの中で、こんなことが何度も頭をよぎる週末でした。

2021年07月19日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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