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待ち合わせの場所

 ほぼ1年前、偶然、2羽のオジロワシが止まっているのを見かけた木に、また、オジロワシが戻ってきました。昨年は、あの後も4月ごろまでは、大抵はどちらかが1羽で止まっていました。大地が緑で満たされる頃にはすっかり見かけなくなっていましたので、きっとシベリアへ旅立ったのだろうと思っていました。今年もまた無事な姿を確認することができて、嬉しい限りです。
 1年ごとに観察ができると、成長の過程も垣間見ることができます。昨年、若鳥に見えた1羽は、今年もまだ、成鳥の羽には変わりきっていないようです。くちばしや足の黄色も、まだ少し薄いように見えます。トレードマークの尾羽は、去年よりも白色がはっきりときれいになってきたでしょうか?完全な大人になるには、6年から7年はかかると言いますから、人間ほどではありませんが、ゆっくりと成長する生き物なのでしょう。
 後で気づいたことですが、彼らがいつも止まっている木は、ひとつ離れた橋からも簡単に見つけることができました。河畔林の他の木よりも、頭一つ分くらい高いのです。そこからは、主流の十勝川を望むことができるでしょう。日高や大雪はもちろん、もしかしたら阿寒や知床の山々まで見渡すことができているのかもしれません。しきりに首を回し、遠くに目を凝らしているように見えます。足元にはウサギやキツネたちの足跡が無数に残っていますが、眼中にはない様子です。探しているのは、どこかで羽を伸ばしている相手でしょうか?
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今週のヒューエンス
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